ハノイの日本人

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新興国の消費拡大。

社会学者の 鈴木謙介さんが ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント のレポートを twitter で紹介されていました。ここの会長は 「 BRICs 」という言葉を作ったジム・オニールです。その言葉が登場した 2001年のレポートには、ブラジル、ロシア、インド、チャイナ の4カ国が 40年足らずで G6(米、日、独、仏、伊、英)を追い抜くという衝撃的なものでした。今回のレポートでは、BRICs と N-11 の成長が 米国 の消費の低迷を補う成長を見せると予想しています。「 N-11 」はネクストイレブンと言い、ベトナムも含まれています。でも、ここで語られているのは、長期投資をすること前提で語られています。目先のリスクの話はしていません。まあ、がつんと下がったら、突っ込みたいですね。


新興国の消費拡大のパワーはどれほどか?
http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/funds/pdf/flash_mkt_20110119.pdf
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは、各国の消費水準の長期予測を発表しました(2010年12月)。(中略)弊社見通しでは、 今後米国の消費低迷が続いたとしても、BRICsとN-11が米国の消費低迷を補う以上の成長をとげるとみております』
 

◉ジム・オニール インタビュー1
http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/column/emerging/interview/
『4力国をひとまとめにしたこのBRICsという言葉は、私の頭の中でひらめいた、本当に「ポン」と出ただけの言葉だったのですが、この言葉を聞いて、BRlCsの成長を拡大したいとの思惑が世界中の様々なところで起こったことが、その最も大きな原因ではないでしょうか。先進国の代表的な企業、例えば日本の企業で言うとトヨタやホンダなども工場の建設などBRICsへの投資を拡大しました。こうした動きがBRICsの成長を早めたのです』
BRICsの4カ国を新興国ではなくスペシャルな国々と見ています。そう、この4カ国は自分たちだけで生き残っていける力をもち、成長シナリオは違うが同じようなレベルの成長が期待できる「グローバル・モダン・カントリー」なのです。一方でネクスト11は、まだ政治や経済などのいずれかに問題を抱えた本当の意味での新興国、「エマージング・カントリー」なのです。つまり、BRICsネクスト11は単に今後成長していく順番を表しているのではなく、異なる成長期待がもてる2つのグループとしてイメージしているのです。今後の10年でみても、やはり成長が大きいのはBRICsでしょう』