ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

シャビ は アンチフットボール と言うけれど…

水曜日の早朝に観たバルセロナ VS アーセナルが予想通りの面白さでした。先月行われた アーセナルホームの試合では、アーセナルが逆転勝ち。なので、この試合で引き分けてもアーセナルはベスト8勝ち抜けが決まる試合でした。しかし、結果は3−1 バルサの完勝でした。試合の内容は以下で読んでください。いまのバルサは本当に強い!


バルサ、10人のアーセナルを退けベスト8へ
http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/matches/season=2011/round=2000119/match=2003764/postmatch/report/


先月の試合の後に、バルサの圧倒的な強さについて書きましたが、今回はそれ以上でした。アーセナルのシュートは「0」です。1点取っていますが、これはコーナーキックで上がったボールをバルサの選手が自分たちのゴールに押し込んだ自殺点です。試合後、バルサの中心選手シャビは公式サイトでで以下のように語りました。


◉ シャビ:「アーセナルにはもっと期待していた」
http://news.livedoor.com/article/detail/5400671/
『「フェアな結果だ。ホームでもアウェーでも我々が上回った。フットボールには正義がある」(中略)「アーセナルフットボールをするつもりがなかった。ディフェンスのことだけを考えていた。レッドカードが試合に影響を与えた。ただ、僕の考えだと、判定は正しかったよ」』


酷い!「アーセナルフットボールをするつもりがなかった」ですってw 凄いこと言ってます。試合を観てない人が聞けば「ああ、引いて守りを固めたんだな」と思うかもしれません。でも、全然違うんです。アーセナルは攻める気がありました。戦っていたんです。緊迫した試合でした。しかし、アーセナルの攻撃をバルサが許さなかった。バルサからボールを奪っても、アーセナルは展開すらさせてもらえませんでした。結果として守りに専念させられていたのです。完封されたんですよ。凄いことです。


いや、でもそのまま試合が続いていれば、どこかでバルサが息切れしたかもしれません。先月の試合ではそのような分析もされていました。しかし、前半から思うようにプレーできずイラつきを見せていたファン・ペルシーが、2枚目のイエローをもらって退場になりました。ファン・ペルシーもダメですけど、オフサイド後のシュートぐらいで退場させた審判もどうかと思います。2人ともイラつきを抑えられなかったのです。もう、こうなるとバルサの勝ちは決まりました。


◉真っ向勝負でバルサを撃破!アーセナル流パスサッカーは本物か?(2011年3月5日、山中忍)
http://number.bunshun.jp/articles/-/92615
『ここで忘れてはならないのは、チームとして成長しているアーセナルだが、相変わらず若い選手たちが主力となっているということだ。第1レグに出場した13名の平均年齢「23.7歳」は、バルセロナのそれよりも3歳以上若い。自慢のスピードがドリブルだけでなくチェイシングでも強力な武器となったセオ・ウォルコットは21歳。カウンターの起点となり続けたウィルシャーに至ってはまだ19歳だ』


試合については、もう終わったことです。しかし、世界中のサッカーファンが「バルサの強さの秘密はなにか?」について語り合っているのではないでしょうか? 私もそれが気になってしょうがないのです。まず、スペインに取材にも行かれた 西部憲司さんが普段のバルサについて書かれていました。


西部謙司メールマガジン(サンプル)
http://www.mag2.com/m/0001264412.html#mag-sample
バルサのやり方の1つは、相手にロングボールを蹴らせることだ。そして、守備から中盤までのエリアで必ず数的優位を維持すること。この2点が、かなり重要なポイントであり、マジョルカ戦でもそれは実行されていた。(中略)ビジャレアルアーセナルのような例外もあるが、大半のチームは苦し紛れのロングボールを蹴り、それをバルサにカットされ、自陣からなかなか出られない展開が続く。まさにサンドバッグ状態で、これでは確かにいつかやられてしまう。ロングボールは蹴るほうも、受けるほうも、ショートパスに比べて難しい。バルサは相手にロングボールを蹴らせ、自分たちは極力蹴らない。ロングボールを蹴れば蹴るほど、通常はミスが多くなる。そのためにポゼッションの差が生じるわけだ。では、どうやって相手にロングボールを蹴らせ、それを回収していくのか』


アーセナルは例外と書かれていますね。テクニックのある選手が揃っているので繋ぐことができるのでしょう。ですが、今回の試合ではアーセナルも自陣にクギづけにされていました。なにしろシュート「0」です。どうしてか? 湯浅健二さんはバルサが『ボールを失った「次の瞬間」が最大のチャンスだと認識している』と書かれました。なるほど。たしかに、そうでした。だとすると、バルサの選手は自分たちがボールを持っている時間、パス回しをしている間だけ休んでいるということになるのでしょうか? つぎはどこと当たるんでしょうね? 楽しみです。


◉世界超一流の「攻撃」と「守備」のせめぎ合い・・堪能しました(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/11_ucl.barca.3.9.html
バルサは、アーセナルに攻めさせてカウンターを狙った方がゴールの可能性が大きくなることは分かっている。でも彼らは、あくまでも、ゲーム支配を優先する。もちろん、ショートカウンターでは、何度か決定的チャンスを作り出したけれど・・ 彼らは、共通して、ボールを失った「次の瞬間」が最大のチャンスだと認識している・・と感じますよ。ボールを失った直後に魅せる、攻守の切り替えとチェイス&チェックの速さとパワーには、凄みがあふれているからね』