J-POP を代表する音楽制作会社 エイベックス。でも、こと「アイドル」に関しては食い合わせが悪いのか、これまでまったく成功していません。YURIMARI、Folder5、dream、HINOIチーム、そして、きのうも書いた SweetS が消えて行きました。
ところが、これらのグループの中から3人も演技派女優を輩出してるんですね。中村まり、満島ひかり、瀧本美織です。やはり、ジャニーさんが言うように「リズム感はすべてに通じる」ってことでしょうか? そう言えば、天海祐希は宝塚で歌って踊ってたわけだし、篠原涼子は 東京パフォーマンスドール、菅野美穂 は 桜っ子クラブでした。ふーん。
さて、現在も エイベックス はアイドルに力を入れています。AKB関連の他、昨年にはアイドル専門レーベル『 iDOL Street 』を立ち上げ、SUPER☆GiRLS をデビューさせています。そして、私が一番気になっているのは、5人組アイドルグループ 東京女子流 です。
◉東京女子流、フュージョン好き必聴の両A面シングルを発表
http://natalie.mu/music/news/52952
『東京女子流がニューシングル「Limited addiction / We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ〜ン☆-」を8月24日にリリースすることが決定した。「Limited addiction」は5月に行われた初のワンマンツアー「1st JAPAN TOUR 2011〜鼓動の秘密〜」ですでに披露されていたナンバー。1970年代後半のフュージョンを思い起こさせるアレンジの楽曲で、現在のアイドルブームの中でも強烈なオリジナリティを感じさせる1曲に仕上がっている』
今回もかっこいいですね。でも、私はある歌詞に引っかかりました。「♪ 傷だらけの日々の Time Limit 」です。すぐに、これまでの CD の売上枚数を調べました。なんと4千枚程度です。こんなにかわいい子たちが歌っているのに、素晴らしい楽曲なのに、AKB の1%にも満たないなんて! あんまりです。まさに「傷だらけ」。でもこれ、歌詞を調べてみると「君だらけの日々の Time Limit 」でした。
どちらにしろ、ファンとの関係について書かれた歌詞だと思います。エイベックスは今回のシングルもかなり力を入れてプッシュしています。PV の視聴数が異様に上がっているのもそのためでしょう。でも、いつまでこのサポートは続けられるのか? 「♪ 傷だらけの日々の Time Limit 」と聴き間違いをしながら、そんなことを考えました。
現在のアイドルシーンを数字だけで語るのは意味がないかもしれません。でも AKB が圧勝なのは事実です。TBSラジオ『文化系トークラジオ Life 』でチャーリーは「AKB が Windows で、ファンが勝手に布教活動をする ももクロ が Mac 」というような説明をされていました。なるほどです。しかし、AKB に対抗することだけを考えて、インパクトで勝負する方向に流れるのはいいことなのか? いや、その中から突き抜けたアイドルソングが登場するのは大歓迎です。でも、正統派の 東京女子流 が割を食っているように思えて、ちょっと可哀想だなと。売るためにもっと知恵を絞るべきだとは思います。人気があるように見せるとかではなくね。