ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

日本のアイドルが大好きです。4

いまの グループ・アイドルの活況は AKB や K-POP の大ヒットに加えて、かつてグループ・アイドルのメンバーだった女優たちの活躍も背景にあると思います。筆頭は 篠原涼子東京パフォーマンスドール)でしょう。他にも、ドラマ『それでも、生きて行く』に出演中の 満島ひかりFolder5 )、ドラマ『美男ですね』の瀧本美織SweetS )がいます。ドラマ『 JIN-仁 』に出演していた 中谷美紀(桜っ子クラブ)もそうですね。



もちろん、ジャニーズ事務所の存在も大きいでしょう。木村拓哉がドラマでの成功をきっかけとして国民的スターの道を歩み始めて以降、「アイドル」と「俳優」の境界線はなくなったわけです。俳優中心の芸能事務所が「だったら、こちらも歌の方に攻め込もう」と考えるのは当然のことでしょう。


ももいろクローバーZ の所属するスターダスト・プロモーションが、なぜアイドルを育てようと考えたかはわかりません。過去にビーイングのグループが所属したこともあるようです。ですが、少なからず上に書いた様な状況があったと推測できるわけです。スターダストは 竹内結子柴咲コウ北川景子 などが所属する芸能事務所です。ここ以外にも、人気タレントを抱える芸能事務所からアイドルがデビューしています。きょうはそのあたりを紹介しましょう。


まずは活動歴が長い 9nine(ナイン)から。レプロエンタテイメント所属のグループです。この事務所の所属タレントには 新垣結衣長谷川京子浅見れいな吉川ひなの などがいます。9nine は2006年に9名で結成されました。その後、メンバーの入れ替わりがありながら、オリジナルメンバー2名を含む現在の5名になっています。大野智主演のドラマ『怪物くん』にも出演した 川島海荷 がいるグループとしても知られています。楽曲のクオリティも高いのですが、シングルの売上枚数は1万枚ほどと寂しい結果となっています。もっと人気が出てもいい気がします。



次は 桜庭ななみ松山メアリ宮武祭 など、テレビで活躍するメンバーがいる5人組 bump.y(バンピー)です。同名のネットドラマで誕生したグループだそうです。所属事務所 スウィートパワーには、堀北真希黒木メイサ桐谷美玲 などがいます。8月に発売されたシングル『 Kiss! 』は、KARA の作家陣がプロデュース。もう、さすがと言うしかない出来。これはここで紹介して来た K-POP の路線とは違います。KARA が日本化してからの路線です。KARA 過ぎ? でも、これ大好きです。宮武姉妹のかわいさもハンパない。なのに売上枚数は5千枚くらい。どうなっているのか?



ハン・ジェホ&キム・スンスのプロデュースした曲は KARA『ジェットコースター・ラブ』もそうでしたが、明確に過去のヒット曲の雰囲気が織り込まれています。この『 Kiss! 』は ホイットニーヒューストン『すてきな Somebody 』ですよね? あと、デボラ・ハリー『 French Kiss in the USA 』もなぜか思い出しました。でも、原曲よりぜんぜんいい! リメイク歌謡とでも言いましょうか、この路線は続けて欲しいな。これが5千枚って酷いでしょう!


次、tune さんもあげてくれた7人組グループ Happiness です。EXILE の所属事務所から今年デビューしています。まだ、方向感がないですよね? 完全に女子向けに、媚のない感じで 曲調もハードにしたらいいと思うんですけどね。それこそ K-POP の作家陣に依頼して。今回紹介する中では一番売れていて 1.5万枚ほどです。



最後は 安室奈美恵、SPEED が所属するヴィジョンファクトリーの新グループ Fairies です。エイベックスのアイドルグループを観ていると、SPEED の影響はいまでも大きいんだと感じます。下の映像では 安室、SPEED を生んだ 沖縄アクターズスクール 校長の娘 牧野アンナ が指導する姿があります。厳しい特訓をするんですよ。韓国の芸能事務所も1998年に 沖縄アクターズの方式を取り入れたと前にも書きました。



実は SPEED が失速したのは 宇多田ヒカルが大ブームを巻き起こした1999年でした。それは宇多田の楽曲のクオリティが飛び抜けて高かったからです。いまで言えば K-POP 旋風ですよね? でも、Fairies のデビュー曲はどうでしょうね? K-POP を意識した感じでシンセは派手に鳴っていますけど、いまいち気持ちよさがない。うまく説明できないけど、どんくさい感じがする。やっぱり、日本ではまだ K-POP 並みのクオリティの楽曲を作れないってことですかね。でも、今後もチャレンジしてほしい!



 

きょうは4組のグループを紹介しました。それぞれに魅力があるアイドルたちだと思うのですが、売上枚数では AKB の足元にも及びません。100分の1以下という惨状です。数字の話ばかりしてもなんなんですが、そういう現実があることは押さえておきたいものです。