ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

僕たちは日本を変えることができない。

先週末、TBSラジオ『文化系トークラジオ Life 』がありました。今月のテーマは「僕たちは日本を変えることができない。」です。日本の未来はどう見ても安泰に見えないのに、状況を変えて行こうという気運が高まらないのはなぜなのか? そのような話をされています。リンク先でポッドキャストが聴けるようになっています。現在、スポンサーがないそうで、そろそろヤバそうです。現在の大学生たちがどのような考えを持っているか? 日本の文化、社会状況にどんな変化が現れているか? ここほどわかりやすく伝えてくれる番組は他にないのにな。


◉2011年10月23日(日)「僕たちは日本を変えることができない。」
http://www.tbsradio.jp/life/index.html
『出演:鈴木謙介(charlie)、斎藤哲也速水健朗森山裕之、柳瀬博一ほか、ゲスト:古市憲寿國分功一郎、今村亮、横井周子ほか
charlieです。日本青少年研究所の「中学生・高校生の生活と意識」調査によると、「私個人の力では政府の決定に影響を与えられない」という質問に対して、「全くそう思う」「ややそう思う」と応えた人が、中学生でアメリカ34.3%、中国33.1%、韓国51.9%に対し、日本は72%、高校生はアメリカ42.9%、中国43.8%、韓国55.2%に対し、日本は80.7%、日本の若者が政治にあきらめを感じている現状を表すデータとして、よく引用されます。(中略)今年はジャスミン革命に始まりニューヨークでの格差批判デモに至るまで、世界のあちこちで若者による抗議行動が目立っているわけですが、それに対する日本での盛り上がりの薄さも「若者の意識が低い」からなのか、「日本の若者は他国に比べてゆたか」だからなのか、意見が分かれそうです。客観的には、人口が減少する社会で高齢者に対する手厚い福祉を維持すれば、若者へのしわ寄せは厳しくなる一方なので、決して未来が安泰というわけではない。なのに、どうにも社会を変えようという気運が盛り上がらない、あるいは自分自身を振り返っても、そういう気持ちが湧いてこないのはなぜだろう。今月のLifeは、そんな「政治と若者」の、日本ならではの「薄さ」がテーマです』
 

メインパーソナリティの鈴木謙介さん、愛称 charlie は社会学者で、宮台真司さんの弟子筋の方です。その宮台さんが出演されているビデオニュースでも先週「なぜ日本ではデモが起きないのか」をテーマに話がされました。このパートは無料ですので、ぜひ、ご覧下さい。日本人は等身大の問題に頭を占拠されてる場合が多く、社会的な問題にまで関心が向かわないからではないか?と言われています。等身大の問題とは、人間関係や恋愛などです。


◉なぜ日本ではデモが起きないのか(ビデオニュース)
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002115.php
『日本は現在アメリカに匹敵するほど貧富の格差が進んでいる。相対的貧困率でも日本はアメリカに肉薄して、世界で第二位の水準にある。一方で、日本では9月11日の脱原発デモに6万人が参加している。しかし、社会の格差に対しては、今のところ大規模なデモのような意志表示は見られない。日本でデモがもりあがらない理由は、社会の連帯が崩壊し、他者のために抗議行動をする意味を感じる人が少なくなっているからとの見方もある一方で、単に今、自分の周囲で起きていることに鈍感なだけとの指摘もある。これだけの格差を抱えながら日本でデモが起きない理由を、ジャーナリストの神保哲生社会学者の宮台真司が議論した』
 

あなた自身の社会―スウェーデンの中学教科書

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