ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニ友、natalia さん。

natalia さんに1年振りの登場してもらいました。主に KAT-TUN についての文章をブログに書かれている方です。お忙しい中、時間を割いて登場していただきました。ありがとうございます!


◉行き行きし(natalia)
http://d.hatena.ne.jp/nataliagoing/


——まずは2012年のジャニーズで印象に残ったことを教えてください。
natalia:まず、最初に言い訳しちゃいますが(笑)、今年の下半期、ワタシ的に仕事が自分史上もっとも心身ともにしんどい時期でして、ジャニーズどころか、世間のニュースすらかろうじてついていくのがやっと、くらいの状態だったんです。


——それでブログもあまり書かれていなかったんですね。
natalia:なので、本当にジャニーズ情報にうとくて、全くと言っていい程語れなくて申し訳ない、ということを改めてご了承頂ければ、と思います。
その上で、カツン好きとしては、まあ、とりあえず赤西くんの結婚、でしょうか。


——そうでしょうね。
natalia:えっと、誤解して頂きたくないと思うのは、ワタシ個人としては、彼の『結婚』という事実のみについては、特別ショックは受けませんでした。昔から、それこそ、ずーっと以前、jr. 時代から、彼は子どもを欲しい旨の発言を度々していましたし。結婚に関しては「ああ、とうとう来たか」くらいなもんで。相手も思った以上に想定内というか、むしろ、もう少し驚きたかったくらい(笑)。
残念なのは、彼が『ジャニーズタレントとしての』仁義に反したやり方でこの結婚を決行したと「みなされた」ことで、それ以降、その報いとして芸能活動が事実上ストップしたこと、です。


——そのショックでブログの更新がほとんどないのかと思ってましたよ。
natalia:あはは。ここで言いたいのは、1人の男性の結婚という事実に対しての感想としては、亀梨くんが発言した「人としては、普通におめでとうと言いたい」という言葉に全く同意見なんですね。だって、別に、結婚することに対しては、特に他人が異論を唱えることもありませんし。ワタシだって、ジャニーズ的ルールが正しいことばかり、と思ってません。だけど、彼は、ジャニーズ事務所に所属しているタレントで、その中でやっちゃいけないことをしたとみなされたことで、彼の芸能活動が止まってしまった、それだけが、残念でならない。
だって、ワタシ、赤西くんには歌って踊っていて欲しかったし、今でもそうして欲しいんですよ。そして、それを見続けたかっただけなのに、彼の結婚のやり方が事務所的にスジが通っていなかったとみなされたせいで、結婚した事実が必要以上に事務所や周囲の人々に悪印象をあたえてしまい、結果的には彼の芸能活動を見ることができなくなってしまった。それが、ひたすら悲しいんです。
彼はその気がなかったとしても、結果的に、周りの信頼を結果的に裏切ってしまったこと。それと同時に、周囲にちゃんと彼に助言できる大人がいなかったのかもしれない、と思うと、本当に切ないです。まあ、助言しても耳を貸さなかったのかもしれませんが。
正直、ぶっちゃけた言い方すれば『お互いもう少しうまくやれなかったのかよ』とは言いたい。赤西くんも事務所も、結婚という事実に対して、上手い落とし所を見つけて、状況を打開出来ていれば、お互い今よりは痛みも少なくてすんだんじゃないかな、とか思ったりしました。結局、カツン脱退の流れ以後、今の結果って、誰も得してないわけですし。



——うーん、まあ、そうなんでしょうかね・・・・
natalia:あとは、結婚発覚後の赤西くんの態度から、その場凌ぎ的雰囲気が感じられたことに失望も覚えましたけどね。自爆覚悟で正面突破した、という風には見えなかったので。同じ結果になったとしても、せめて覚悟くらい見せて欲しかったなあ、と。それがあれば、また、印象が違ったんじゃないかな、とも思ったりするので。まあ、今となっては何を言っても虚しいだけですが。
とにかく、今のところ、彼の今後が全く見えなくて、彼の芸能活動が見られる予定が未定なことは、ただただ、残念な気持ちでいっぱいです。
そして、そのことを無かったように振る舞って芸能活動をしなければいけないカツンメンのことを思うと、とても切ないです。


——他にはなにかありますか?
natalia:あとは、パンダ騒動ですかね…。あれは、本当にガッカリしましたね・・・。


——それは2011年ですよ(笑)。
natalia:あ、そうだ! 風間くんが朝ドラ相手役に抜擢されたことは、すっごく嬉しかったです! 武田さんとセリフを掛けあいしているところは、かなり金八を連想してしまって、なんとも言えない感慨があったりもします(笑)


——風間俊介は2012年最大の明るいニュースかも知れないですね。まだ、見れてないので、見たい! じゃあ、ジャニーズ以外で最近気になっていることなどありますか?
natalia:以前、対談させて頂いた時に、ワタシが若いころラジオ狂だったということはお話ししたと思うんですけど、今年になってiPhoneを購入したために、数年ぶりにラジオを聞きまくっていまして、今、ラジオアプリとりあえず6つ入れてるんですけど(笑)、まあ、それが楽しくて楽しくて!!あと、iPhoneでウェブラジオをいつでも聞けるようになったので、そのあたりも漁りまくってますね(笑)。


——じゃあ、ジャニーズ以外が楽しみになっているんですね。で、何を聴いてるんですか?
natalia:ジャニーズ以外、と断定されてしまうとあれなんですが。自分的には楽しみが増えた、という感覚です。ウェブラジオは声優さんが多くパーソナリティーをなさってますので、今年一年で随分声優さんに詳しくなりました(笑)。ワタシ、アニメはほとんど見ませんし、ゲームに至っては生まれてからやったことないんですが、そういう知識がなくても声優さんがやっていらっしゃるラジオは面白いものが多くて、楽しませていただいてます。この感覚どこかで味わったことあるなあ、と振り返ったら、昔、林原めぐみさんのラジオを聞いていて、普通に楽しんでたんですけど、ワタシ、聞き始めてから暫くの間、下手すると1,2年くらい、彼女のこと声優って知らなかったんです。いや、聞きながら「アニメ情報多いなあ」とは思ってたんですけどね(笑)。でも、全然普通に楽しんでたんですよ。今、また、そんな感じで、声優さんラジオを聞きまくってますねー。


——声優さんたちのラジオ番組ってかなり独特の世界ですよね。例えば、どんな感じで楽しいんですか?
natalia:確かに独特ですよね〜(笑)。だけど、ワタシ、子どものころから、濃い話をする人たちにシンパシーをおぼえる質なんですよ。だから、声優どうこうじゃなくて、パーソナリティーのテンションにワタシがシンパシーを覚えたら、職業は全く関係ないんです。たとえ、話のなかで細かい内容が分からないことがあっても、その世界が好きなら、全然聞き続けていられるので。むしろ、自分の知らない世界に誘ってくれる人に惹かれる傾向にありますし。その辺、中学生の時から変わっていないんですよ。良くも悪くも(笑)。


——なるほど。場の濃密な空気が好きという感じかな。
natalia:そうです、そうです! あと、iPhoneで聞けるので、場所を選ばないのが今のワタシには本当にありがたくて。ウェブラジオなら時間も選びませんし。聞きたい時に聞きたいところで聞けるのは、すごく便利だなあ、とiPhoneの素晴らしさを実感してます(笑)。ジャニーズは、テレビ中心に活動しているので、そうすると、今のワタシの生活形態ではどうしても接する機会が自然に減ってしまうんですよ。


——では今年のジャニーズBESTソング、もしくは、印象に残った曲を教えてください。
natalia:これも、今年のジャニーズ曲を把握していないんで、うまく総括して答えられないんですが、V6 の『バリバリbuddy』は、衝撃でした。曲自体もですが、攻めつづけてる姿勢がカッコイイ、と思いましたね。



——カウコンでやってくれませんでしたね。観たかったら V6 のライブに来いと。
natalia:あはは。そうかもしれませんね〜。あと、この前、平家派の少クラを見たんですが、彼らがそれぞれのグループでやりつつも、1年に一回同窓会的な雰囲気をしつつ、新しい試み(今年は東山さんのバックダンサーをやっていました)を行なっているのって、ミドルエイジジャニーズの生き方の良い見本という感じで、見ていてとても興味深い、と思いました。



——年末の少クラ。ずいぶん面白かったみたいですね。
KAT-TUN『不滅のスクラム』はどうでしたか? 私はいい曲だと思いましたよ。音もよかったし。でも、今年のベスト5からは外しました。
natalia:悪い曲じゃないとは思いますが、題名が・・・。個人的にワタシのような団体行動が下手くそな人間にとって、「不滅」とか「スクラム」とか、そのあたりの語感でかなり萎えました。



——おおっ! その意見はめちゃ新鮮ですよ! みんなが仲良しを求める中で。それはいいですね。
natalia:そうですかねえ・・・? カツン好きな人で、結構こういう人いると思うんですけどね。今の世間の空気って、「みんなが仲良し」なのを強いている感じありませんか? それがワタシにはしんどくてしんどくて・・・。


——私もですよ。そこに入るのは無理だなと思いますもん(笑)。
natalia:もちろん、仲良しなのが悪いわけじゃないんですよ。でも、タレントに「外から見て分かりやすい仲良し」を強いている空気が好きじゃないんです。昔も今も、SMAP を見ていて良いな、と思えるのは、彼らが仲良しアピールをことさらにしないことと、それでいて、強い信頼感を感じられることなんですよ。そういう空気感が好きなんです。
だから、やたら団結を外に見せる今の売り方は、ワタシが好きだったカツンの世界観とはかけ離れているような気がして・・・。仲良しアピールなんかしなくても、以前からカツン見ていて、彼らにしか分からない信頼感をワタシは感じていましたし、今もそうです。だから、わざわざそれ言葉にするかなあ、という印象を持ってしまうんですよ。でも、聖くんのソロワークとか、そのあたりの試みは、とても良いな、と思ったんですけど。


◉ 2012年ジャニーズ・ソング BEST5。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20121213/1355411393


——あと、私が一番かっこいいと思ったのは Kis-My-Ft2『 Shake It Up 』なんですけど、これは聴かれましたか?
natalia:すみません。全然聴いていません。キスマイに限らず、今年は本当にジャニーズ曲を把握できていなくて・・・。


——そうですか。機会があればぜひ聴いて欲しいな。KAT-TUN にもこういう曲をやって欲しいと思ってるんですよね。それと、やっと見終えたんですけど、木村拓哉主演ドラマ『 PRICELESS 』は観ましたか?
natalia:すみません。全然見ていません。ここ最近、テレビ自体まともに見れていないんですよ。年末年始はある程度見ましたが。予約しても全然見る時間がなくて。聖くんの出た『大奥』は、かろうじて何度か見たんですけど・・・。



——よかったんですよ。しっかりドラマが作られていました。
でも『大奥』だけ観てるのは笑えますよ。マンガも大好きなので、これも観ないとなー
今回は私が書いた電子本をnataliaさんに読んでいただきました。感想など聞かせて欲しいのですが。
natalia:あの、正直に言いますね。


——もちろんです。どうぞ!
natalia:内容は、とても興味深いのに、文体がとても固いなあ、と思いました。


——ああ・・・・
natalia:wakitaさんが、どのような方を読者として想定なさっているのか分からないんですけど、女性読者が読むには、ちょっととっつきにくいかなあ、と。読んでいて、論文を読んでいるような印象を受けたというか。


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◉ジャニーズのトップグループ制と現在のトップ嵐

 http://p.booklog.jp/book/62547

 *8ページ試し読みできます!

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——私としては、ジャニーズの戦略的なことを知りたい人がもっといると思ってたんです。新書を月に数冊買うような人で。でも、いま AKB にやられてるでしょ? いま J-POP でなにか語るとしたら、やっぱり AKBなんですよ。そうでないとゲームの土俵に上がれない。私はまったく興味がないですけど。まあ、もっと楽しい感じで書けばいいのかも知れません。
natalia:戦略的なことを知りたい人っていうのは、日経エンタテインメント!を読むような人たちみたいな人ですか? そういう人たちの目を引くには確かに AKB の方がキャッチーかもしれませんね。文体をことさら軽くして欲しい、と言っているわけではないんですが、いつもの wakitaさんのブログの文章みたいだったら、ワタシは嬉しいなあ、と思いました。


——ジャニーズを「トップグループ制」という切り口でズバッと語ってみたかったんです。それはある程度出来ていると思うんですけど。これまでまったく語られて来なかったテーマですから、それを書くことは意味のあることだと思います。自信作ですよ。私が無名だからスルーというのは悲しいですね。
natalia:あと、これは、個人的な意見になるんですが、wakita さんの意見をもっと知りたいなあ、と感じました。例えば、リアルタイムで聞いたり見たりした時の印象とか、そういうのが書いてあると、読み手側としても臨場感があって、さらに読み応えが増すのではないかな、と。もし、意図的にそういう部分を排除されていたらすみません。ただ、ワタシがwakitaさんのブログで展開されてるいろいろな方々の対談が好きなのは、そういう臨場感を文章から間接的に感じることが出来るからなので。


——これの元となった文章は、一度論文のように書いてみようと思って書いたものなんです。だから、nataliaさんの言われる通りです。と言うのは、出版社の人に読んでもらうにしても、最初から300ページ以上ある文章を読んでもらうわけには行きません。なので、本の内容を凝縮し、10ページにまとめた文章を書いたわけです。それを企画書に添えました。
そして、嵐のタレント本であれば出版してもいいと言ってもらったんですけど、でも、私の書いた内容では 嵐のファンが喜んでくれるとは思えず断ったんです。その後、いろいろあったんですけど、結局、まだ出版先が決まってない状況です。結局、ジャニーズ・ファン向けに書いてるのか、外の人に書いてるのかわからない状態になってるんでしょうね。
natalia:ああ、それはあるかもしれません。読みながら、読者の顔が見えないなあ、とは思ったので。


——読者の顔というのはよく言われる言葉です。お金を払ってくれる人がいる以上、当然、そのことは考えないといけません。でも、私はまだそれ以前の場所にいるようです。ジャニーズとはなんなのか? その解答を出すには感情は邪魔なんですよ。だって、私はジャニーズのファンですから。苦い部分は触れたくなくなります。
あと、nataliaさんは「wakitaさんの意見をもっと知りたい」と言ってくれたんですけど、一方で、自分語りは嫌がられる場合も多いですよね。有名になったら別ですけど。まあ、当分、電子書籍で頑張りますよ。自分なりに手応えは感じているので。次の『硝子の少年』編もかなり凄いですよ。自分で書いてて頭がクラクラしますから。間違いなく他では読めない作品になっています。
大変な時期なのに、nataliaさん、どうもありがとうございました!
natalia:こちらこそ、ありがとうございました!