ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

日本から本が届いた。

O さんに本を3冊送ってもらいました。ありがとうございます! 郵便局で受け取り、さっそくカフェでざっと内容を見て来ました。ざっと見た感想を書いておきます。まずは『ジャニ研!』ですね。ジャズの演奏家・批評家の 大谷能生、『タイアップの歌謡史』などで知られるライターの 速水健朗、国語教師& DJ の 矢野利裕という3人が、荻窪ベルベットサンで行ったイベントを収録した本です。


ジャニ研!: ジャニーズ文化論

ジャニ研!: ジャニーズ文化論


後ろの2章が面白かったです。特に「ジャニーズとミュージカル」で話された、ジャニーさんは「外人」なんだという指摘はとても重要なものだと思います。日本人が海外の文化を翻訳し消化して作り上げたのではなく、「Johnny」というアメリカ人が日本にアメリカ文化を教えにやって来たという話です。なるほど。


あと、最後の章「ジャニーズは今」では、女子アイドルを専門に音楽ライターとして活躍している 南波一海 が登場しています。女子アイドルを扱った書籍では、基本的に ジャニーズ のことは無視してアイドル史が語られています。なので、この試みは非常に意味のあるものだと思いました。


でも、全体について言うと、イベントの内容を収録するだけではなく、もっと手を加えてもよかったのではないでしょうか? イベントでの発言に責任を持つのも大事かもしれないですが、やはり、書籍にするにあたって語り直す部分があってもよかった気がします。特に前半は。女性のジャニーズ・ファンに目を通してもらえば、いろいろ指摘してもらえたと思うんですよ。


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◉ジャニーズのトップグループ制と現在のトップ嵐

 http://p.booklog.jp/book/62547
*アイドルを語る人なら読んで損なし!

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次『グループアイドル進化論』。岡島紳士、岡田康宏 という女子アイドルの分野で活躍するライター2人の共著です。とても丁寧に女子アイドルのシーンについて書かれた本でした。TOKYO IDOL FESTIVAL のプロデューサーである 門澤清太、ユニバーサル時代の ももいろクローバーのディレクターだった 福田幹大 のインタビューも収録されています。


でも、読んだタイミングが最悪ですよね。丸刈り事件前だったら感想も違って来ると思うんですけど、本書は AKB を頂点にして語られた アイドル戦国時代の解説書です。いま読むのは本当にキツい。K-POP ブームについてですら AKB と関連づけて語られているくらいなので。でも、2011年1月に発売された本なので、それを言うのは酷かもしれません。時間を置いてまた読もうと思います。



最後に 大塚英志『物語消費論改』。いまでも過去作を繰り返し読んでいます。今回のを消化するには2年くらいはかかるかも。でも、頑張って読みますよ。


物語消費論改 (アスキー新書)

物語消費論改 (アスキー新書)