ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

!ゲンロン批評再生塾の課題に挑戦しよう。

佐々木敦さん、東浩紀さんが中心になって行われているゲンロン批評再生塾が、今月から本格スタートしました。まずは生徒さんたちに与えられた課題をご覧下さい。『書籍、映画、マンガ、音楽、社会現象、なんでもよいので、きみたちが「これは昭和の延長線上にはない」と思う現代の事象をひとつ取り上げ、その作品評あるいは現象分析をコンパクトに行い、ぼくのような懐疑的な読者を「ポスト昭和」の想像力に誘うような、説得力のある原稿を仕上げてほしい』いきなりハードル高いですね。東さんは「昭和90年代」という言葉を使われ、平成27年になった今でも昭和の引力のなかで生きているのではないか?と問われているのです。


この問いかけ一つでいろいろ考えることができました。さすがの問題設定。きょうが課題の提出日で、すでに多くの生徒さんが提出されています。サイトで公開されてるんですよ。講評もニコ生で公開されるそうです。私も勝手に課題に挑戦しようと思います。書く内容はこれまでに書いて来たものなので決まっているのですが、まだ書けていません。本来であれば、締め切りを守らないといけないよね。なるべく早くアップします!


◉第2回「ポスト昭和はどこにあるのか」(ゲンロン 佐々木敦 新・批評家育成サイト 講師:東浩紀
http://school.genron.co.jp/critics-papers/theme-2015/ポスト昭和はどこにあるのか/
『昭和90年代、というのが今年度の批評再生塾全体を貫くテーマである。なぜ昭和で数えるかといえば、元号こそ平成に変わって27年というものの、ぼくたちはまだ昭和の引力のなかで生きているように思われるからだ。戦後70年のいま、戦後レジームの克服がいまだ政策課題になり続けていることが、いかにぼくたちが深く昭和に囚われ続けているかを証明している。

とはいえ、そんな感覚は、ぼくが中年だから抱いているだけなのかもしれない。ぼくももう44歳。最近は若手論客とも呼ばれなくなり、ゲンロンカフェでも年上のゲストをお呼びしてばかりだ。批評再生塾から現れる才能は、むろん、そのようなノスタルジーを鋭く批判し、つぎの時代を見据えるものでなくてはならない。

というわけで、第1回の課題として、ぼくが提示するのはつぎのようなものである。書籍、映画、マンガ、音楽、社会現象、なんでもよいので、きみたちが「これは昭和の延長線上にはない」と思う現代の事象をひとつ取り上げ、その作品評あるいは現象分析をコンパクトに行い、ぼくのような懐疑的な読者を「ポスト昭和」の想像力に誘うような、説得力のある原稿を仕上げてほしい。

イメージとしては、昭和生まれの中高年が読む週刊誌に、ヌードグラビアとかマンガとともに掲載されている見開きコラム。ゼロ年代がどうとか、ロスジェネがどうとかいったジャーゴンに頼った議論は禁止。万単位の広い読者に届く、論理的で簡潔な情報に満ちた文章を期待している。原稿内に、必ず、「昭和」とはなにかのきみたちなりの定義も入れておくこと。』