ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

こぶしファクトリー『ドスコイ!ケンキョにダイタン』。

今年に入ってハロプロの楽曲について、ちょくちょくケチをつけてきました。面白さが激減して、やたらポジティブで説教くさい。先日の つんく♂さん直々のハロプロ卒業宣言もあり「やっぱりなー」という想いを強くしたファンも多いことでしょう。でも、この曲は違う。これこそハロプロ楽曲にしかない面白さです! 果たして、作詞・作曲:星部ショウと記載されている『ドスコイ!ケンキョにダイタン』に、つんく♂さんは関わっているのか?



まず気になったのは、メリハリのあるギターサウンドに乗せられた歌詞が演歌調なことですよね。特徴的な部分を掲載しておきます。


 ♪ 雨が降ろうが槍が降ろうが そのあと架かる虹を見てみたい
   大切なのは辛い涙も 恵みの雨に変えられる心
   真実の愛は何処だ ドスコイ!謙虚に大胆 小粋だね


1行目、2行目、いい歌詞ですよね。ちょっと つんく♂さんの闘病生活と重ね合わせたくなったりもします(いやいや、関わっているかは不明ですが)。でも、これが演歌として歌われていたら、まず何度も聴かないと思うんです。そして、3行目。「ドスコイ」という通常の J-POP では使われない一言で演歌から一転、アイドルソングに落とし込んでいます。ここの畳み掛ける感じはさすがですね。


この曲を聴いて Berryz工房の後継グループに相応しいと感じたファンもいると思うんですよ。でも、私は Berrryz工房の楽曲よりも、別のグループの楽曲に近いと感じました。Berryz工房の楽曲の多くは、歌詞とサウンドの関係がそこまでタイトではないからです。



スマイレージ『新・日本のすすめ!』です。どうですか? 緩急の付け方といい似た感じがありませんか? 両曲ともポジティブな歌詞がこれでもかと押し出されているんですけど、なのにあまり気にならない。たぶん「ドスコイ」だったり「うっかり八兵衛」だったりに気を取られて、息苦しさをかんじさせない作りになっているんでしょう。「これ必要?」と思っていた「ドスコイ」にこんな効果があったなんて!


私が感動した歌詞は「♪ 永遠なんかを謳ってる ちょっと夢のようなラブソング」以降のところです。口先で言うのは簡単だけど実現は困難だと歌われるのですが、その「永遠」を実現するために何が必要だと歌われているか? 「こまめな連絡を 怠ってはならない」と歌ってるんですよw 「永遠」という高いところから「こまめな連絡」という卑近な表現へ落とす。さすがだよ!


間違いなく つんく♂さんが関わっていると思うんですけど・・・ でも、関わっていなかったとしても、ポジティブ・サプライズに違いありません。ハロプロに再びこのような楽曲が登場したわけですから。『ドスコイ!ケンキョにダイタン』素晴らしいですよ! アンジュルムはどんな楽曲で来るのか楽しみですね。