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セネガル戦の分析を読んでおこう!

セネガル戦、本当に大興奮のゲームだったんだけど、いまいち何が行われてるかわからなかったんです。「なんでセネガルのプレーはぎこちなく見えるのか?」とか思ってました。pal-9999さんが今回も図表入りでわかりやすく説明されています。総評とポーランド戦についてもリンク先で読んでください。そうか、藤ヶ谷で勝った西野監督かw



◉2018年FIFAワールドカップ、日本対セネガルのレビュー「完璧な選手なんていません」(pal-9999)
http://pal-9999.hatenablog.com/entry/2018/06/27/213826
『日本はコロンビア戦からスタメンは変わらず。一方でセネガルは433でセットしてきました。4231と433はマッチアップ的に、サイドと中盤が噛み合います。こうなりますが、基本的に誰が誰を見るのかがハッキリとするマッチアップです。その為、日本がボールをポゼッションする場合、一工夫しないといけません。一工夫いれないと香川、柴崎、長谷部、乾、原口はガチムチマッチョの黒人を背負った状態でボール受ける事になりますから何にも出来ずに終わります。この5人はマーク背負ってプレーできる選手じゃありません。今の日本でマーク背負ってプレーできるのは大迫だけです。最終ラインから何の工夫もなく中盤にボール入れられたらボール狩られて終わります。一方でセネガルなんですが、攻撃面ではフィジカルゴリ押しのサッカーします。アタッカーにはマークついてようが構わずボール入れます。この場合アタッカーはそこからターンして違いを作り出せないといけないんですが・・・・これができる選手が前にそろってるんですよね。恐ろしい話ですが。前半38分にセネガルが作った川島との一対一のシーン、後半25分の日本の失点シーンのいずれもそうでしたがセネガルの選手がマーク背負いながらターン出来た事が引き金になってます。前半のは長谷部がやられ、後半のは柴崎がやられました。あれがセネガルのサッカーなんです』
『攻撃では昌子狙い、守備でも昌子狙いとセネガルは徹底した昌子狙いなのが開始10分までのゲーム展開です。この時間帯は日本は殆ど良い所なかったです。日本にも狙いはあったんですが、この時間帯は上手くいってませんでした。そして前半11分、なんでもないクロスを原口が頭でクリアしようとしたんですが、これが中途半端になってセネガルボールになってシュート打たれ、川島がパンチングで前にこぼしたボールがマネの膝に当たって、ボールはそのままゴールへ。日本は前半11分でビハインドという大変有り難くない状況となりました。正直に告白するとビルドアップも上手くいってねーし、昌子がニアンに勝てないようだとボコられてしまう・・・と思っていたんですが、潮目が変わったのが前半17分です。小さなプレーですが、「およ?」と思ったシーンでした。昌子がニアンに競り勝って日本がセカンドボール拾ったんです。「昌子、ニアンに勝てる?」という感じで希望が湧いてきたんですね。このあたりの時間帯からニアンがボールを納められなくなり、セネガルの攻撃が機能しなくなってきます』
『相手は昌子の所にボール追いこんで、そこからボール狩ろうという意図でやってます。日本でDF背負ってプレーできるのは大迫だけで、他は背負ってプレーできません。マッチアップは噛み合ってるので足下へのパスだとまず前向かせてもらえません。しかし、日本のストロングポイントは中盤にあります。何とかして中盤の中央の選手、香川、長谷部、柴崎のだれか一人が前向いてボール持てる状況を作らないといけません。さて、日本が最初にやってたのはオーソドックスなアレです。つまり長谷部最終ラインに落として3バックに変形しSB押し上げるって例の有名すぎるアレです。これは試合の最初のほうからやってました。狙いとしては長谷部のマッチアップの相手のボランチ1枚を前に引っ張りだし、空いたスペースを大迫、柴崎、香川に使わせるって感じでしょう』
『前半28分以降、日本が主導権を握りゲームを進める展開が続いてました。セネガルはポジションチェンジをくり返す日本の中盤を捕まえきれておらず、ここの修正は急務でした。最終ラインの裏へのボールにしろ大迫への楔にしろ、香川、長谷部、柴崎が圧倒的に多いわけですから、セネガルはまずココを何とかしないといけない。日本にとってのニアンは、セネガルにとっては香川、長谷部、柴崎でした。ここを抑え込まないとどうにもならない。ただ、この修正の後もセネガルは中盤で日本の選手を捕まえきれませんでした。後半3分の場面だと、セネガルがシステムを修正してきてるのは間違いない場面だったんですが・・・(ダブルボランチに挟まれる大迫)このシーン、何回見返しても意味がわからんのですが、この後、大迫はボール失わなかったんです。普通ボール失いますよ、こんなの。マジ半端ねぇ。セネガルの守備は間違ってないです。普通のCFならあそこでボール取れるし、そこからカウンターにいけてます。ところが大迫がボール取られない。意味がわからない。シセが大迫褒めてたのも当然ですわ。狙い通りの守備できてるのに大迫が個人で打開しちまったんだから』
『さらに後半17分なんですが、Aエンディアイエのマークが一瞬緩んだ隙を逃さず柴崎が左SBの裏へスーパーフィード。これに酒井ゴリが抜け出す事に成功します。この後、ゴール前のシーンになった時、柴崎がゴール前に飛び込んでくるんですが、Aエンディアイエは柴崎にマーク外されてしまい、柴崎がノーマークの状態でゴール前に入ってきてました。この時間帯ね、もうちょっとチームとしての連携度が上がってたら、柴崎のゴールが生まれていたと思います。攻撃参加すると完全にフリーでしたからね。香川が開けたスペースに柴崎が飛び込んで来るってのを大迫がわかってプレーできてれば・・・という奴です。この時間帯、柴崎とA・エンディアイエのマッチアップは柴崎が圧勝してる状態でした。この時間帯での柴崎のパフォーマンスは凄まじく、裏へのパスの対応に難があるとみるや裏への長いフィードを通し、マークの受け渡しに難があるとみるや果敢な飛び出しからチャンスメイクと、たった一人で日本の攻撃を引っ張ってる状態でした』
『後半25分、PA内でゴールに背を向けてボールを受けたサバリがマークについてた柴崎を見事なルーレットのターンで抜いて、股抜きクロス。これを飛び込んできたワゲが決めてセネガルが2点目。まさか左SBがルーレットからのターン決めてくるとは思いませんでした。ワールドカップって本当に怖いですね。やばいのしかいねえ。あんましいいたかないですがね、柴崎が欧州でボランチとしては使ってもらえない理由がこのシーンには凝縮されてます。そしてハリルホジッチに冷遇されてた理由もね。ハリル的サッカーやる監督は「あそこでターンさせちゃうようじゃボランチとしては計算できねぇ・・・」となります。一方で西野朗はそこには目をつぶります。目をつぶってボランチで使います。やるサッカーが180度違うからです。柴崎の良い所も悪い所も凝縮された10分間です。監督によって好き嫌いが大変分かれるタイプの選手です。この試合は柴崎の全てが出た試合でした』
『さてリードされた瞬間に西野朗が動きます。後半は上手くいってました。上手く行ってたんです。しかし勝ち越しを許してしまった。後半27分、西野朗は香川に変えて本田投入。さらに後半30分には原口に代えて岡崎を投入し、システムを442に変更します。これ見たときの感想としては「うわあ、ギャンブル始めやがった」というモンです。後半ね、上手くいってたんですよ。マジで。しかし、ここで本田と岡崎を投入して442にしてしまうと、上手く行ってたバランスが崩れます。具体的には岡崎はビルドアップ助けてくれないし本田の右は中央のスペースに入りすぎる。これだとビルドアップが不安定になるし、柴崎が飛び込むスペースが前になくなる。ここまで上手く行ってたバランスが崩れる。メンバー交代後、チームが機能するかどうかは完全にギャンブルになります。下手すると変更後、チームが全く機能しなくなる恐れすらあった。ところが何が起きたかというと、後半32分、セネガルのGKからのフィードを昌子が拾った所から岡崎に当てて、岡崎が大迫に流して大迫が得意のターンからクロス。これにGKが飛び出すが触れることが出来ずに岡崎倒して転倒!!!!乾が折り返して本田が同点ゴール叩き込んで同点となったのです。ここでまさかのGKやらかしですよ。GKのやらかし!!』


あと中西哲生さんの番組もどうぞ。