ハノイの日本人

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ベルギー戦の分析が来たよ。

昨日の夜に更新されました pal-9999さんのベルギー戦分析です。だんだん引用の量が増えてるような。でもリンク先で見たほうが図版があって見やすいですよ。ブラジルーベルギーについても書かれています。そうかーデブルイネってそんなに守備しない選手だったのか。なんとなく真面目にやってるもんだと思ってた。それと昌子のあの慟哭も理解できた。これ読むと、本当に勝てた試合だったことがわかりますね。もちろん負けた理由も。あと、今週はビデオニュースが『世界がこれだけサッカーに熱狂するわけ』を特集しています。サッカーの起源について語られ、なぜ点が入らないサッカーに世界が熱狂するかが語られます。月額500円+税なので、毎月1回観たら元取れますよ。



◉2018年FIFAワールドカップ、日本対ベルギーのレビュー「日本が史上最もベスト8に近づいた日」(pal-9999)
http://pal-9999.hatenablog.com/entry/2018/07/07/211918
『ベルギーってチームは守備で極めてわかりやすい穴があるチームです。ベルギーの試合をチェックしてみて、すぐに「あ、これなら点は取れる相手だ」と思いました。具体的に言えば、左WBのカラスコは本職がMFなんで裏狙えます。右WBのムニエもそんな大したことないです。その上にSBのオーバーラップにベルギーのシャドーがついてこない事が非常に多いのでサイドでは2対1作りやすいです。ベルギーのシャドーは守備意識が薄くて、中盤はフィルターが効かない事が多いです。中盤のフィルター能力が低いチームなので、日本にとってはとんでもなくやりやすい。中盤で簡単に前向けますからね。そもそも中盤の4枚がアザール、デブルイネ、ヴィツェルメルテンスなんですが、守備がキチンとできるのヴィツェルくらいです。1試合みただけで欠点が大量にみつかったんで、点は取れるなって確信しました。サイドの守備でも中盤の守備でも、ハッキリ言って穴が多い。試合後、カペッロがベルギーの守備に対して「なってない」と断罪してましたが、守備はGKのクルトワとCBの3人、ヴィツェル頼みな所があります。この5人がやられるとベルギーは失点します。しかし日本も守備は良くないのでお互い様なんですがね!!!』
『基本的に、このチームはメルテンスアザール、デブルイネの守備に大きな問題を抱えてます。中盤でこの三人がフィルターにならないといけないのに、フィルターとして機能してません。日本の中盤に割と好き勝手にプレーされた原因は、この三人の守備が適当だからです。(ブラジル戦では流石にスタメンいじりましたが)』
『後半9分のシーンはとりあえずには居られないので取りあげときます。このシーンのカウンター対応ですけど、典型的な日本の守備です。数的同数のカウンター食らってるのに、いきなりボランチが相手のボールホルダーとの距離詰めるっていうね。よく「日本の守備はディレイ」っていう人がいますけど、ここボランチ二人が全くディレイ(ボールホルダーと距離を保ちながら併走)せず、逆に間合い詰めてます。ディレイなんてこれっぱかしもやってません。数的同数のカウンターの状況でね。しかも海外組の選手が、ですよ。このシーン扱うのは、この試合、逆転された時の山口の対応が強く批判されてるからです。あの時に山口がやらないといけない守備はディレイでした。デブルイネのドリブルに併走する形でPAギリギリか3m手前位まで下がるしかないです。5対3のカウンターだったので、それ以外に選択肢ないんですが、やりませんでしたね。併走をやめてしまってる。でも、このシーンでもそうですが、長谷部も柴崎もディレイやってませんよね。あの対応、別に山口蛍だけに限ったモンじゃないです。日本のボランチ、あーいうプレーをよくやります。これ日本のサッカー文化です。数的同数のカウンター受けて突っかける、数的不利のカウンター食らってるのにディレイしないとかいう。』
『ベルギーは後半16分,後半20分、後半22分と立て続けに日本の左サイドを狙ってきます。この辺りの時間帯、徹底して日本の左サイド狙いです。左サイドのどこ狙ってるかというと、前半言及した場所なんですよね。日本の左ボランチの脇。この時間帯は長谷部が右で柴崎が左だったんですが、柴崎の左です。(中略)ここは後半22分のシーン。ここなんですけど、乾が疲れてきて動けなくなってきていたんで、この辺りで代えといても良かったんじゃないかなと思う訳です。左サイドの守備は本当に怪しくなってきてました。途中から長谷部右に出したのはアザール対策なんでしょうけど、左サイドに柴崎乾だと守備のバランスが・・・という奴です。右より左のが深刻な問題だった訳で・・・あそこに起点作られてやられてるのに西野さんの対策が・・・』
『ただし最後に浴びたカウンターは左サイド関係ないのです。日本は残り30秒時間潰せば延長という状況でCKから5対3のカウンター食らって逆転負けしました。本当にね、何であそこで本田はハイボール蹴り込んだのか問い詰めたい。心の底から問い詰めたい。「残り時間30秒で延長戦で」「ベルギーはカウンターが非常に強力と誰もが知っていて」「CKからカウンター取れるようにルカクが前残りしてるベルギーに対して」「エリア内に180後半〜190超えの選手が6人守備でいるのに」「ゴールから逃げていく軌道のハイボールをGKクルトワの守備範囲に蹴り込む」とか理解できません。なんでやねんと。ショートコーナーで時間稼いで、時間ギリギリまで使ってからカウンター食らいにくいボール蹴る場面だろ常識的に考えて。しかも、この失点後、自分のtwitterのTLでは「山口蛍氏ね」的なコメントが溢れかえりました。この国のサッカー文化だと5対3のカウンター食らって失点するとボランチが戦犯にされるみたいです。怖いです。それと、このCKの時ね、ルカクが前残りしてるのに昌子までベルギーのPA内に入ってるんですよ。後半29分の時は昌子がルカクについて残ってたから最後のシュートブロックが間に合った。でも最後の場面では昌子は上がってしまってて最終ラインに居なかった。恐ろしい早さで戻ってきて、最後の場面、スライディングしてたのは凄かったですけどね。昌子が試合後に死ぬほど後悔してましたけど、あそこでルカク前残りしてるのにPA内にはいった判断の悪さはね・・・・なんで、あの場面であがっちゃんでしょうね・・・CB一人は残ってないといけなかった・・・後半29分のCKシーンでは残ってたのに・・・何故・・・・本当に本当に理解しがたいミスが幾つもあります、このシーン。ショートコーナー使わない本田、シャドリにぶっちぎられる乾(2回目です。なんで替えなかったの西野はん・・・・)、何故かPA内に入ってた昌子、ディレイしない山口と立て続けに4つの不味いプレーです。そりゃ失点しますって。』



◉世界がこれだけサッカーに熱狂するわけ(ビデオニュース)
http://www.videonews.com/marugeki-talk/900/
『ゲスト:吉田文久氏(日本福祉大学スポーツ科学部教授)。吉田氏によると、サッカーが点が入りにくいスポーツになっていることには、歴史的な経緯も関係しているという。イギリスには今日のサッカーの原型と言われ、街全体を舞台に街中が参加して行われる「民族フットボール」が、今も多くの地域に残っているが、その多くは、どちらかが点を取った段階が勝者が決まるサドンデス方式なのだそうだ。また、民族フットボール1863年のFA(フットボール協会)設立とともに競技に変遷していく過程でも、途中で枝分かれしたラグビーアメリカン・フットボールが、ボールを手で抱えて前に進むことを認めたのに対し、アソシエーション・フットボール(サッカー)だけは、一切手を使えないルールを採用するなど、難易度を高くすることで、結果的に点が入り難いスポーツになっていった。サッカーの前身となったフットボールでは、ボールを持って走ることは認められていなかったが、手でボールをキャッチすることは許されていた。アイルランドに今も残るサッカーの原型の一つ「ゲーリック・フットボール」はラグビーのようにボールを持って前進することが許されているが、フィールドもラグビーと同じようなゴールポストクロスバーの下の部分にサッカーゴールのネットが張られていて、ゴールキーパーもいる。ボールがネットの部分に蹴り込まれれば3点、バーの上を超えれば1点が与えられるという、今日のサッカーとラグビーを足して2で割ったようなスポーツだが、当然この方が得点機会はサッカーよりも多くなる。実はサッカーに後から加えられたオフサイド・ルールだけは、点がより入りやすくするための措置だったというのが意外だ。オフサイドは攻撃側にとって大きな制約になっているように見えるが、実は伝統的なフットボールではボールを持った選手の前にいる選手は全員がオフサイド扱いだったそうだ。つまりボールを持った選手は、自分より前にいる選手にパスをすることができないため、ボールを前に進めるためには自分自身がドリブルで前進するしかなかった』