ハノイの日本人

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映画『海辺の映画館』を観に福山に行った。

 

大林宣彦監督の最後の作品『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』を観ました。公開日。四国では9月末まで上映がありません。そこで尾道に行こうと思ったのですが、やはり聖地ですから制限された席数で観れない可能性もあるかと。そこで駅前に映画館がある福山にしたのです。そしたら福山もロケ地だったんですね。以前に行ったことのある鞆の浦が映っていました。稲垣吾郎が登場するあたりもそうです。あれはセットか。ここは宮崎駿監督が映画『崖の上のポニョ』の構想を練った場所としても有名です。大林映画では『野ゆき山ゆき海べゆき』でも登場しています。旅のガイドも最後に書きます。

 

 

やっぱり初日は大林ファンが集まってる感じでした。みんな一癖も二癖もある感じ。大林沼にハマった選ばれし者たちが集合。その期待に応える、いろんな意味でヤバい映画ですね。めちゃくちゃ。好き放題やってます。ネタバレはしません。3時間もありますが観た方がいいですよ。大林監督のベストだとは思いませんが、1日経った現在、もうすでにまた観たくなっています。

 

大林監督はこの映画で未来を変えようと言ってます。本気ですよ。トランプみたいなアメリカ大統領がいて、安倍晋三のような首相がいる。戦争は過去の出来事ではない。そして、過去は変えられないけれど、未来なら変えられる。米中のつばぜり合いが現実に行われています。出来レースのようにも見えますが、怖さがある。そんな状況でこの映画は「人を殺すな」と言っているんです。「あなたはこの現実の観客のままなのか?」と問いかけます。命がけの問いかけです。覚悟を決めるしかないじゃないですか。

 

追記:この覚悟については説明が必要な気がします。はっきり書きます。大林監督のメッセージは「君たちもロリコン紳士なら、少女を守るために戦争を止めろ」です。どうですか? 戸惑いますよね。これが病に犯され、体力も尽きる寸前の老人が死力を尽くして描いた映画のメッセージです。私はそこまでロリコンではないですが、それはもう関係ないでしょう。やはり覚悟を決めるしかない。そう思ったわけです。

 

東京からの LCC 旅の案内を書いておきます。成田から Jetstar で松山に飛びましょう(5000円ほど)。そこから JR 松山駅までバスで行きます。路面電車道後温泉へ行き泊まってもいいですが、一応先に進みます。松山駅から福山駅行きのバスに乗ります(4000円)。これは今治を通って、しまなみ海道を通るバスです。四国から本州へいくつもの島が橋で繋がれています。途中『あの、夏の日』に登場した砂浜も見えた気がする。それを越えて、いよいよ尾道に近づいてきます。これはよかった! 写真を撮りたいと思いながらバスから観てました。結構高いところから街が観れるので、街の全景とロープウェイのあたりまで全部観えるんです。

 

ですが、尾道市街にはバスは止まりません。新幹線の新尾道駅に止まります。尾道に行く方はここで下車。バスかタクシーで市街に行ってください。私は今回は尾道に行きませんでした。バスの中からだけ。福山で泊まって映画を観ています。福山駅からバスで鞆の浦に行けます。ここの街並みもいいですよ。泊まれるところもあります。帰りは福山から岡山に電車で行き、瀬戸大橋を渡り高松に行きます。高松空港にもバスで行きます。そこから Jetstar が成田まで飛んでいます(5000円ほど)。もちろん、福山から松山行きのバスに乗り、松山空港に戻って成田に飛んでもいいです。