ハノイの日本人

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京都サンガ、奮闘も0−1で敗戦。

 

 

本日は京都サンガ VS アビスパ福岡を観に亀岡に行ってました。寒かった。混雑で電車が遅れたんですけど、駅に着いてスタジアムに向かう途中で大雨が降り出しました。さらに強風も吹き出し、びしょ濡れに。体温を奪われ、厳しい観戦となりました。

 

しかし、熱戦でしたよ。全員ファイトした試合でした。負けたので、悔しくはありますが、非常に面白い試合でした。京都サンガは確実に前進していると思います。理由も含めて試合を振り返ります。

 

まず思ったのは、福岡のディフェンスについて。京都がボールを保持しているとき、福岡はボールがあるサイドに人数をかけてプレスをかけてきました。これは Leo theさんが言うところの「同サイド圧縮」ですね。サイドに押し込んで、ボールを奪い切る戦術です。ボールを逆サイドに出させない。京都から観てピッチの右半分に20人の選手がひしめいてました。京都には得点パターンがあります。白井選手がボールを持ち上がる右サイドで、人数をかけてパスを繋ぎ、最後は開いた中央でゴールする。あの柏戦の「バルサ級」とも言われるw あのシーンを思い出してください。福岡はそれを潰しにきたわけです。

 

でも、開始2分にはそれを打ち破って得点しかけました。武田選手、ポスト直撃の強烈なシュートです。あれが決まっていればと思わずにいれません。しかし、それ以降は福岡のプレスがはまり出したのです。特に相手DFグローリ選手を抜くことができなかった。前半は福岡のゲームでした。この試合唯一の得点は前半12分に決まっています。スペースのある右サイドに張っていたクルークス選手が、綺麗な弾道でゴール前にアーリークロスを入れます。フアンマ選手が井上選手と競り合い、開いたスペースに走り込んだ山岸選手がヘッドでゴールしました。決めた福岡と決めれなかった京都。そういう試合でした。

 

後半、京都は選手交代をしながら積極的に攻めに出ます。この試合で前進があったと私が思ったのは、攻撃的な3バックが成功しかかかったことです。これまでは京都が先行してから5バック気味の3バックでした。今日のは右の白井選手、左の荒木選手が高い位置を取り、両サイドからサイドチェンジも交えてチャンスを作る。相手の「同サイド圧縮」を破る上でも有効でした。それが生きたシーンが、84分の荒木選手のシュートシーン。これはぜひ観て欲しい。素晴らしいチャンスメイクだった。最終ラインでのパス回しからスタート。3バックの左に入ったメンデス選手から左サイドに張っていた荒木選手にパスが入ります。それをダイレクトで中央にいた福岡選手にパス。

 

相手DFが素早く寄せましたが、福岡選手はこれをかいぐぐり、前線から降りて受けにきたウタカ選手に繋ぎます。それをウタカ選手はダイレクトで右サイドに張っていた白井選手にロングパス。それを収めた白井選手が相手DFをドリブルで振り切り、エンドラインのあたりからゴール前に早いクロスを入れたのです。既に何人もの相手選手がいたのですが、ニアの方に京都の選手が流れることで、中央にはスペースができました。そこに走り込んだのが荒木選手でした。これは完全にデザインされたプレイだった。決めていれば最高のゴールだったのに。本当に惜しかった! でも痺れるシーンだった。いい試合だったと私は思いました。

 

あと、荒木選手と交代になりましたが、今日は4バックの左で長井選手が起用されました。悪くなかったです。前半には得点シーンもありましたね。オフサイドで取り消されましたが。相手の裏を取って、綺麗にシュートを決めて見せました。今後も期待です。それから、やっぱり福岡選手に注目ですね。殻を破ろうとしてる。最後の10分+ロスタイムの7分。運動量が落ちない。とにかく前線にボールを繋ごうとする姿勢が印象的でした。武田選手もそうですが、福岡選手も周りが見える選手なので、丁寧にプレイしてチャンスを作ってくれるのを期待します。もちろん、得点も! 次は5月3日のアウェイ名古屋戦です。