今シーズンは厳しくなる予感がありました。楽に勝てるチームはひとつもない。どのチームもハードワークします。でもその中、３連勝して京都はいい感じで４月を迎えました。本日の相手は、今シーズンから吉田孝行監督になり、日本人選手を中心にしたチームづくりで、首位につけるヴィッセル神戸です。
いやいや日本人選手中心て、元日本代表の FW 大迫、武藤、さらに山口蛍。そして、本日MVP と言ってもいい働きを見せた右サイドバック酒井高徳です。酒井選手にはやられました。凄かった。試合を振り返ります。
前半はどちらも決定的なチャンスをつくり、互角の勝負となりました。京都はいつものように右サイドから攻めます。これに対して神戸は、ボールサイドに人数をかけて、いわゆる同サイド圧縮で京都の選手を右サイドに閉じ込めます。両チーム選手が狭いところにひしめいてる。攻守が激しく入れ替わる、激しい戦いが行われていました。
どのように打開するか？ このままでは神戸ペースになると思い出した頃、京都は前線のパトリック選手に目掛けてロングパスを入れるようになります。彼は空中戦に勝ってくれるので、押し込むことができ何度かチャンスを迎えました。しかし、最後のところは神戸の守備が堅かった。逆に神戸にカウンターを受ける場面も。
このままずるずる行くのかと思った頃。武田選手が怪我で退きます。交代で金子選手が登場。京都が右から攻めると同サイド圧縮で神戸が守ります。このとき、左サイドはガラ空きです。左サイドバックの佐藤選手がボールを欲しがっていました。さらに、木下選手も左に開くようになったので、うまく左の選手を使いたかった。それを察知する選手がいたのです。酒井高徳です。
木下選手は完全に封じられました。京都の３連勝は木下選手がスタメンに入ってから。その選手が封じられた。金子選手は木下選手のサポートをしようと務めたのですが、まだうまく行かなかった。さらに、そこから酒井選手が攻め上がり、前線の大迫選手との連携で何度もチャンスを作られます。これは厳しかった。前半０−０は上々と言えたはずです。
後半、両チームとも前線からプレスをかけるよりも、もう少し引いてブロックをつくる。その中で神戸のボール支配が強まります。FK から京都は失点。クリアボールが汰木選手の前に溢れ、それをうまくシュートされました。１点やられたくらいでは諦めない京都ですが、10分ほどしてまた汰木選手に得点されます。今度はミスから失点。相手のプレスがあったとは言え、少し集中を欠いたプレイだった。奪ったボールを素早く繋がれ０−２です。
京都は交代選手も入れながらチャンスを作ります。でもさらに10分後くらいにもう１失点。これは交代出場した三竿選手のバックパスが弱く武藤選手に奪われ、ゴール前の大迫選手にパス。大迫選手が冷静に決める。まあ、山口蛍の蹴ったボールが当たり損ないで、変な回転がかかってた。それを三竿選手がミスした形です。３失点しながらも京都は最後まで攻めます。でもそのまま終了。
１万６千人以上入った試合は勝てない。そんなジンクスが生まれませんように。大迫選手、攻守に大活躍でしたね。ASIA CUP でタイトル狙うのであれば、大迫選手の招集もあるか？ 森保監督はそういうタイプじゃないか。でもかなり嫌な存在だったよ。京都が右サイドで閉じ込められてるとき、最終ラインに戻そうとしても、大迫選手がそこを塞いでるとか。勉強になる試合だったね。
