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京都サンガ、評価の分かれる試合。

 

 

 

本日は亀岡で開催された京都サンガ VS 横浜FM 戦に行ってました。結果はご存知の通り2−3で負けたんですけど、試合後にはスタンドから拍手も起こる試合でもありました。私も面白い試合だったので拍手したのですが、うーん・・・あらためて見直して、評価の難しい試合です。

 

試合開始から最初10分で大変なことが起こります。失点した上に、その後、アピアタウィア選手が久々 DOGSO で退場します。決定的な得点機会の阻止です。とりあえずこれらのシーンを振り返るとこから始めましょう。

 

 

 

前半5分、京都が相手GK にボールを返したところからスタート。GK からセンターバック(CB)の選手にボールが渡り、前線のアンデルソン・ロペスに向けてロングキック。これを京都のCB アピアタウィア選手がヘッドで跳ね返し、そのボールを IH の川﨑選手が収めます。

 

しかしすぐさま横浜の選手がプレス。川﨑選手はアピアタウィア選手にボールを戻すのですが、このボールが少しずれて、アピアタウィア選手のボール処理がもたつきます。雨の影響もあったでしょうか。

 

そこをすかさずアンデルソン・ロペス選手がボール奪取。縦に走ります。手薄な京都の最終ラインの裏にゴールエリア前を横断するようなパスが入り、ファーでフリーになっていた水沼選手が落ち着いてゴールを奪います。0−1。

 

 

失点シーン。横浜の抜け目のなさを見せつけられました。まずCB のロングキックは京都の原選手がプレスに行かなかった。これをミスとするかは判断の分かれるところ。そして川﨑選手のパスが正確性を欠いたこと、アピアタウィア選手がボールを奪われたこと。横浜のかける圧にハイラインを敷く京都の選手はあわてました。しかしまだ0−1です。ですがこの失点が次の出来事にも関係します。

 

 

8分のシーン。センターサークル付近で福田選手が相手ボールを奪取。そのボールを川﨑選手が引き継ぎ、前線の豊川選手にパス。しかし相手CB に挟まれていた豊川選手に届かず。相手はロングキックで京都最終ライン裏のスペースに走り込む植中選手に。

 

独走体勢の植中選手にアピアタウィア選手が後ろから追いかけ、足をかけてしまう。ペナルティエリア外ではあるが、決定的な得点機会の阻止、いわゆるDOGSO で1発レッド。

 

恐らく失点の責任を感じていたアピアタウィア選手が、ファウル覚悟で止めに入ったのだろう。京都は1点負けてる上に10人で戦うことになった。ここまでが最初の10分で起きたわけです。

 

京都は、アンカーの金子選手が最終ラインに入り、4−2−3、もしくは守備時の4−4−1となった。しかし京都の場合、両サイドバックがめちゃ高い位置をとるので、守備時以外は1人少ないのも関係ないと言えた。

 

 

しかし33分、川﨑選手が前線の原選手に縦パスを入れたところ、相手にカットされ逆襲を喰らう。左サイドにフリーでいたエウベルにボールが渡り、縦突破。最後はペナルティエリアを横断するような強いパスがファーに送られ、フリーで受けた水沼選手が、シュートすると見せかけてゴール前で待つアンデルソン・ロペスにラストパス。ワンタッチで見事に決めた。0−2。

 

 

正直ここで勝負あったと思った。しかし今季の京都はやはり違う。追加時間も含めた数分で同点に追いつく。すごかった。この試合で躍動した左サイドバックの佐藤選手がついにプロ入り初ゴールを決める。得点に繋がるボール奪取。未来が見えていたのかと思うほどの見事さだった。

 

さらに数分後、佐藤選手が得たコーナーキック。松田選手が蹴ったボールをニアで麻田選手がすらし、ファーで待つ原選手がヘッドで押し込む。相手GK がなんとか弾くも、そこに川﨑選手が詰める。2−2同点。ミラクル京都だ。

 

 

この同点劇がなぜ生まれたか? 私はそこが一番気になり DAZN で見直した。京都の攻撃が横浜を苛立たせたのはあると思う。39分の佐藤選手のバー直撃。44分にはマルコ選手と原選手で完結させたカウンターのシュート。惜しくも外れたが、京都がまだ死んでいないことを示すプレイだった。

 

普通であれば、0−2で勝っている横浜は極端なハイラインを敷く必要はない。なのにひとり残して後の全員が相手陣地に入り込んでいた。面白い試合になった理由のひとつだ。京都の選手は皆、ひとりで持ち運べるので、前がかった横浜を攻略できた。

 

 

 

後半に入り50分、またしても京都にアクシデント発生。アピアタウィア選手が抜けた後、CB に入ってた金子選手が怪我で交代。宮本選手が入る。

 

53分、まだ落ち着きを取り戻していない京都に対し、横浜キャプテンの喜田選手が仕掛ける。横浜スローインからのリスタート。喜田選手がいきなり縦にダッシュ。それを合図にボールが入り、喜田選手はニアにいた植中選手にボールを落とす。植中選手はシュートするが、それが逸れてアンデルソン・ロペスの方に。

 

突然きたボールをダイレクトでヘディング。ゴール。2−3。これは見事だった。スタンドでは何が起きたかわからなかったけど。

 

さすがに勝負あったかと思ったが、さらに10分後。今度は福田選手と相手GK ポープ選手がペナルティエリア外で交錯し、DOGSO。10人対10人に。何が起きるかわからん。

 

京都も最後まで攻めました。途中出場した安齋選手が GK と1対1になるシーンもあった。でも2−3で終了。面白い試合だっただけに、せめて2−2、もしくは3−3で終われたらよかったのだけど。

 

 

 

曹貴裁監督のコメントも読んでください。京都のサッカーはリスクを負ってでも攻める、面白いサッカーを目指すのです。もう少し考えて欲しい部分もあるけど、形にはなってきてる。もう少しチームの成長を待ちましょう。

 

来週、金曜日はサンガスタジアムで開催される U23 日本代表 VS U23マリ戦です。川﨑キャプテンをスタジアムで応援しましょう。