ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

本田が凄いのと 日本代表が強くなるのは別のことだ。

2002年のときには、韓国代表のヒディンク監督がパクチソンをまったく別の選手のように化けさせました。当時、パクが所属していた J2 京都のファンだった私は心底驚きました。京都でもパクは優秀な選手だと認識されていましたし、ワールドカップでの活躍も期待されていました。それでも、ポルトガル戦でのパクのゴールは、京都のファンが知ってるパクとは別人のものだったのです。京都では守備的なポジションで、運動量豊富な地味だけどいい選手って感じでしたから。ヒディンクは選手を飛躍させる名監督です。



日本で言えば、オシム監督の下では新たな輝きを見せる選手が続出しました。しかし、オシム監督のもとを離れてからはパッとしない選手も続出しました。なにがそんなに違うんでしょうね? 本田圭佑もこれまで日本代表の試合でそれほど輝きを放ってこなかった選手です。西部謙司さんは「日本代表にとっても、本田はもはや不可欠な存在になったのではないか。代表チームでの活躍ではなく、CLでの活躍によって」「昨年のオランダ遠征のときには、本田がいかに日本代表に順応できるかがテーマだった。しかし、現在は日本代表がいかに本田のプレーを引き出せるかがテーマになりつつある」と語られています。湯浅健二さんは『チェスカ・モスクワでのプレーイメージに慣れてしまったら、日本代表では、これまでのように「浮いた存在」になってしまうだろうね』と語られています。楽しみは増えましたが、これで日本代表のワールドカップが明るくなったとはどうしても思えません。監督を代えなくても本当にいいのでしょうか?


本田圭佑の快挙(西部謙司
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2010/03/post_1539.html
CSKAモスクワUEFAチャンピオンズリーグのベスト8に進出した。本田圭佑は先発出場して1ゴール1アシストの活躍、日本人選手のベスト8進出は初めてだ。第1戦に続いて1トップ下のポジションでプレーした本田は、的確なパスやキープで攻撃の流れを作り、スローインをつないで1アシスト。セビージャに同点にされた後、FKから強烈な変化をつけたシュートで決勝点をゲットした。シュートはGKの正面に飛んでいるが、急激な変化に戸惑ったGKの手を弾いてゴール上部に突き刺さっている。日本代表にとっても、本田はもはや不可欠な存在になったのではないか。代表チームでの活躍ではなく、CLでの活躍によって。』
『昨年のオランダ遠征のときには、本田がいかに日本代表に順応できるかがテーマだった。しかし、現在は日本代表がいかに本田のプレーを引き出せるかがテーマになりつつある。その点ではバーレーン戦でもまだまだという印象だった。本田はバイタルエリアで足下にボールをもらいたいタイプだが、まだそこへのパスが少なかった。武器は左足のシュート、30�ぐらいの距離なら一歩踏み込んで強いシュートを打てる。だが、スピードはないのでマークをかわしきれず、シュートコースが見いだせないこともある。そんなときは、とっさにパスに切り替える。だが、代表での本田はシュートのコースを空けようとずるずるドリブルを続けて潰されるシーンが目につく。シュートするつもりでいて、急にパスに変えてくるのだから、それを読んでサポートすればいいのだが、まだ本田のプレーを理解しきれていないのだろう。日本人に足りない強さと得点力を持つ本田は、大きな力になりうる。Jリーガーは外国人ストライカーを使い慣れているのだから、本田を生かすのも難しくないはずだ。』
 

湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/10_UCL_3.17_honda.html
『ということで、日本代表だけれど、そのコンセプトは、もちろんチェスカ・モスクワとは全く違う。攻守にわたって、最初から最後まで「組織プレー」を全面に押し出す究極の組織サッカー。本田圭佑の場合は、個の勝負プレーが「主流」の外国チームで、うまく組織パスを駆使することで最終勝負ポイントで良いカタチでボールに触る(瞬間的な個の勝負で、自らの才能を最大限に発揮する!)という『漁夫の利イメージ』がうまくツボにはまっているということだと思います。だから、最終勝負シーンでの存在感を強烈にイメージし、そのプロセスでは「使われるプレー」に徹している・・。もちろん、組織パスプレーとはいっても、局面のせめぎ合いプレーでは、しっかりとしたボールコントロールと日本人離れしたパワーを駆使し、仕掛けプロセスでは避けて通れない相手との接触プレーでも、しっかりとボールをキープして「次」へ展開していけるしネ。とにかく本田圭佑は、自分の持ち味を、存分に発揮していると思いますよ。でも日本代表のコンセプトは「究極の組織プレー」だからネ、本田圭佑も、チェイス&チェックをもっとしっかりやらなければならないし(汗かきのプレッシング守備プレー)、攻撃でも、もっともっとボールがないところで動き回らなければ、最終勝負の流れに「うまく乗って」いけない。ちょっとしたところだけれど、チェスカ・モスクワでのプレーイメージに慣れてしまったら、日本代表では、これまでのように「浮いた存在」になってしまうだろうね。』