ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

Pizzicato Five『マジック・カーペット・ライド』。

渋谷系に影響を受けたミュージシャンが沢山でてきているのに、今ひとつ再評価が進まないのが気になってました。もしかしたら、ライターさんたちが気づいてないことが理由なのか・・・・そんなことを下の記事を読んで考えました。



SMAPと嵐が体現する“アイドルの本質”とは(大谷ノブ彦、柴那典)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150430-00000872-cakes-cul
『柴 僕としては、ターニングポイントはやっぱり2013年の「Joy!!」なんですよ。ガールズバンド「赤い公園」の津野米咲さんが提供した曲。あれはサウンドもよかったけど、何より歌詞が最高。
 大谷 わかる。あんなハッピーな曲ないですもん。
 柴 〈無駄なことを一緒にしようよ〉という一節が素晴らしいですよね。そんなこと、アイドルに言われたことがない!
 大谷 ははははは! 確かに。
 柴 そもそも近代化した社会では無駄なことはしないというのが一つのテーゼですから。そのために合理化が進められている。でもそれはやっぱりみんなのストレスになっていて、そういうストレスを取り除く魔法の一言が〈無駄なことを一緒にしようよ〉だった。 (後略)』


これは SMAP『 Joy!!』について語られた箇所なんですけど、「無駄なことを一緒にしようよ」という1行はピチカート・ファイブ『マジック・カーペット・ライド』の以下の歌詞へのオマージュですよね? ピチカートは渋谷系を代表するグループの一つですが、その同時代のポップスとして SMAP初期の代表作『がんばりましょう』もあったんです。そのことを認識した上で津野米咲さんは『 Joy!!』の歌詞(無駄なこと⇒遊び)を書かれたのでしょう。出だしの歌詞も『がんばりましょう』を意識したものです。前作『Mistake!』も含めて、SMAPとファンの時間経過を表現した作品でした。


 ♪ そして ふたり いつの間にか 年を取ってしまうけど
   いつまでもふたり 遊んで暮らせるならね
       (マジック・カーペット・ライド、1993)


『マジック・カーペット・ライド』が収録されたアルバム『BOSSA NOVA 2001』。この制作時に小西さんは奥さんの出産に立ち会うため、その間のサウンド管理を小山田圭吾さんに依頼したんですよ。たしか。そんな時期だから、昔書いた『恋のテレビジョン・エイジ』(1989年)の歌詞を書き換えてる。たぶん。『マジック・カーペット・ライド』の原曲がないので、歌詞は一番上の動画で聴いてください。




さて、ピチカートのカヴァー・コンピが発売されました。小西さんがアレンジしたわけではないので、かなりビビりながら買いましたよ。でも、楽しめました。バニラビーンズも頑張ってました。Negiccoもよかった。だけど1曲目『不景気』は歌が固すぎ。その分『エアプレイン』でテンションは上がりましたけどw まだ、アイドルネッサンスには早いんでしょう。やっぱり、篠崎愛とかアイドリング!!! に歌って欲しいですよ。



アイドルばかりピチカート -小西康陽×T-Palette Records-

アイドルばかりピチカート -小西康陽×T-Palette Records-