木曜日、タワレコの Rグランプリ、9位から観てました。だってカントリー・ガールズのライブ・ビューイングに行ってたもんね。そこで南波一海さんが順位をつけることの苦悩について語られていました。大変なんですね。私もベスト10と言うのであれば、きっちり10個選ぶべきなのか。今年もだけど、本当にいい曲たくさんありましたよ。10曲だけでは少なすぎる。それにしても広瀬愛菜素晴らしいですね。すごくいい声。これが CD-R でしか発売されないのか。
今年のアイドル界は NGT48の山口さんの告発で幕開けし、問題はいまだに解決されていません。PRODUCE48 プロデューサーの投票操作で逮捕もありました。韓国ではちゃんと逮捕されるんですよ。日本のテレビはスルーしてるようですが、いい加減こういうのやめたら? 2019年のベストを選ぶにあたり、テーマを「誤魔化すな!」に設定しました。どういうことかは曲紹介と共に書いていきます。
◉ 2019年 アイドルソングBEST10。前半
1位 Maison book girl『海と宇宙の子供たち』(アルバム)
1位 Juice=Juice 代々木第一体育館ライブ
1位 BEYOOOOONDS1St ライブ
1位 3776『歳時記』(アルバム)
4位 lyrical school『BE KIND REWIND』(アルバム)
5位 フィロソフィーのダンス ボロフェスタ・ライブ
6位 Negicco『I LOVE YOUR LOVE』
6位 でんぱ組.inc 存在感
前半はこんな感じです。1位が4つになりました。誤魔化したわけではありませんよ。最初は順位をつけてたんです。でも 3776『歳時記』が順位をぐちゃぐちゃにする問題作だったんです。そのことは後で書きます。あと今回はライブで選んだのもあります。Youtubeなどで音楽を無料視聴する人が増えたため、ライブが重要視されているとここ数年言われてきました。であればライブで選ぶことも必要なはずです。順番に語って行きましょう。
1位 Maison book girl『海と宇宙の子供たち』(アルバム)
名盤でしょう。これは2019年を代表するアルバムです。楽曲すべてを手掛けるサクライケンタは、今年1年最高のアルバムを作るべく準備を進めてきました。シングルも2枚出しています。そこに収録された『鯨工場』『長い夜が明けて』、そして、『闇色の朝』。はっきりと闇を連想させる曲だったのです。しかし、このアルバムをCDで聴いて驚きました。なぜか明るく開放感を感じさせるのです。確かに実質の1曲目『海辺にて』はめちゃくちゃポジティブな歌になっています。こんな曲今までになかったよね?
でも『海辺にて』で希望を描いたからと言って、既発曲まで明るく感じるのはおかしいですよね? 恐らくCDが一番いい音、と言うか、明るい音になるようミックスし直したんじゃないですか? 例えば『ノーワンダーランド』は一見ノリやすい単調な曲に聴こえますが、音像はとても美しいです。歌詞は海と関係ないですが、光が届く5メートルほどの海底で波に揺られてるような音を聴かせてくれるのです。これは本当に気持ちいいですよ。ぜひあなたの部屋をこの音で満たしてください。
1位 Juice=Juice 代々木第一体育館ライブ
ここ数年 Juice=Juice のライブが素晴らしいと書いてきました。いつ行っても満足できるライブを観せてくれます。今年は『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』というヒット曲がありました。作詞・作曲:山崎あおい、編曲:鈴木俊介。この曲でJuice=Juiceを知った女子も多かったようです。MVの再生数もかなり伸びており、代々木第一体育館でのライブには、女子ファンがかなり目立っていました。昨年まではハロプロの他のグループよりずっと女子ファンが少なかったのに。
今年は梁川奈々美さん、宮崎由加さんの卒業もあり、新メンバー2人も加入。まだライブでグループの一体感を求められる状況ではありません。ですが、主力メンバーの声の魅力だけでも、着実に凄さが世間に伝わってきてる感じはします。来年にはアルバムが発売になると思うので、さらなる飛躍に期待ですね。大きい会場でライブして欲しいという意味ではなく、地方でもホール・ライブをして欲しいという意味で。
1位 BEYOOOOONDS1St ライブ
最初の単独ライブを観てきました。凄かったです。BEYOOOOONDSは昨年から『眼鏡の男の子』が話題になっていました。もうオープニングで彼女らが出るのを楽しみにして、ライブ会場に早く行ったりしたんです。ハロプロファンの人気は『ニッポンノD.N.A』や『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』『元年バンジージャンプ』などに分かれてるみたい。でも違うだろう! どれも本当にいい曲だけど、『眼鏡の男の子』は別格なんだよ。他のどこのグループが『眼鏡の男の子』を作れると言うのか? ジャニー社長がいた頃のジャニーズ事務所か、つんく♂さんが良きパパになる前のハロプロか、ももクロがぶっ飛んでた時のスタダとか、そんなもんだよ。10年に1曲クラスの名曲。この曲で星部ショウはつんく♂プロデューサーへの挑戦権を得たと思います。でも一つ心配もあるんです。
星部さんは言葉に対して、それほど繊細な感じがしない。例えば『高輪ゲートウェイ駅ができる頃には』です。このトピックを1曲にしたことは「さすが!」と思いました。目の付け所が素晴らしい。でも曲の途中で一岡さんに「駅名を決める際は賛否両論いろいろあったみたいだけど、どんな名前だって、耳に馴染んでくるものよ」というセリフを言わせました。これ、一岡さんたちのユニット名「CHICA♯TETSU』に対して「何だその中途半端に微妙なネーミングは」とディスった奴らへのアンサーですよね。わかりますよ。私も言いましたから。でもこの曲を聴くのはファンだけではありません。
私は高輪ゲートウェイという駅名に特別なんの感情もありません。その場所自体に思入れもないからです。しかし、反対した人たちには何らかのリアリティがその場所にあるのでしょう。そこは想像力です。だから「そのうち慣れるよ」とは言わないのです。こういう繊細さは必要じゃないですか? 例えば、アイドルにそれほど興味のない人が、「口パクでもいいんじゃない。そのうち慣れるよ」と言ったら、ハロプロファンは激怒するじゃないですか? 何度聴いても、そのうち慣れたりしないのです。違いを求めてハロプロに来てるんです。なんかディスってるみたいですが、そうじゃありません。これは玉に瑕です。ライブは最高でした。いい曲ばっかり。めちゃ楽しい。早くまたライブ観たい! 京都の文学フリマ用に長文を書く予定です。
ハロプロはいつも2つまでです。モーニング娘。は今年シングル1枚だけでした。でも『人生Blues』大好き。MVの文字が・・・だけど。『青春Night』もいい。1月に出る『KOKORO&KARADA』『LOVEペディア』『人間関係No way way』かっこいい。ライブ期待したい。あと、つんくさんはアンジュルム『全然起きれないSUNDAY』も書いています。これはアンジュルムにハマりましたよね。これまで言葉数が多いイメージだったので、雰囲気の違う曲になってます。他では鈴木愛理『Break it down』。Official髭男dismプロデュース曲。ダンスかっこいい。こういう路線なのに Spotify とかで公開しないのはどうなんでしょう。損してない? つばきファクトリー『意識高い乙女のジレンマ』歌詞面白い。これはいい曲だ。和田彩花さんはフランス語。他にもいろいろあるけど、こんな感じです。
1位 3776『歳時記』(アルバム)
ついに来ました。問題作。3776の『歳時記』は3年ほど前から何度かに分けてハイレゾ配信で発売されていました。私も途中まで買ってたんです。でもデータが大きくて。それが今年やっとCDにまとまりました。これが! 驚きました。前に聴いてたのと印象が違うんです。なぜだかわからない。物凄いエネルギーを感じる。だが理由はわからない。でもこれぞ 3776 というサウンドになっている。インタビューを読んで驚きました。秘密が明かされているのです。
確かに時々日付が出てくるのですが、まさか365日全部言ってるとは思いませんでした。それがたぶん頭の中では無意識下で認識されているのでしょう。参りました。私の能力ではこのアルバムの凄さを言葉にすることはできません。本当は「あげるくん、違法だよ」なんですけど・・・聴いてください。なんとなくイメージは掴めるはずです。
このように曲の間じゅう井出ちよのさんは干支を呟いています。だが、それだけじゃない。何月何日とこっそり呟いている。これはCDで聴いた方が面白いですよ。ハイレゾでもいいけど。立体感のある音なので Youtubeで聴くより楽しいです。来年はちゃんとライブを観に行きます。
4位 lyrical school『BE KIND REWIND』(アルバム)
これは当然ベスト3に入ると思ってました。ついにアイドルのラップ・アルバムでこんな凄いのが出来たんです。プロデューサーのキムヤスヒロはよくこれだけの曲を集めたものです。全曲いいです。もちろん、曲提供してくれたラッパーやDJの人たちにも感謝ですよね。昔、ECDが「アイドル歌詞覚えてくれますか?」ってラップしてましたよ。このアルバムを聴きながら思い出しました。
なぜライブに行かなかった? アルバム発売前には京都で観たんですけど。『LOVE TOGETHER RAP』聴きたいよ。あと『LAST DANCE』の「No Cap」はスラングで「嘘がない」というような意味だそうですが、間違いなくコンドームから来てると思います。こっそりエロい歌詞をいれるアイドルソングマナーを押さえた一曲です。作詞:大久保潤也、作曲:上田修平。
5位 フィロソフィーのダンス ボロフェスタ・ライブ
最新曲『シスター』素晴らしい。この曲を聴けば今年のアイドルソングがそれだけ豊作だったかわかりますよね? 『シスター』は、作詞:ヤマモトショウ、作曲:宮野弦士です。え?いつの間にソニーレコーズ所属になったの? イメージよくないな。でも実際にライブの音は最高でした。ボロフェスタという京都であったフェスで観たんです。最初の数曲は酷い音だったんですけど、そのあとガラッと音が変わりました。周囲の観客の反応も激変。会場全体をサウンドに浸す感じ。そこで聴いた『ヒューリスティック・シティ』は最高だったな。ちゃんと単独ライブにも行きます。
6位 Negicco『 I LOVE YOUR LOVE 』
6位 でんぱ組.inc 存在感
この枠はなんて言うか、アイドル界にとってシンボリックなグループ枠。この2つは特別でしょう。共に結婚が話題になりましたよね。Nao☆ちゃんの結婚は突然でびっくりした。未鈴ちゃんの結婚は相手にびっくりした。そして、OG夢眠ねむさんと升野さんの結婚は本当にびっくりした。でもファンはみんな祝福してる。そういう2つのグループです。
Negicco『 I LOVE YOUR LOVE 』は1年以上あいたシングルだから、本当にうれしかった。こんなにカムバックを待っていたんだと自分でも驚きました。そして、西寺郷太さん作詞・作曲の素晴らしい曲。やはりこの歌詞を載せておきましょう。
♪ Baby Can You Feel It?
忘れないで 人生は儚きランデブー
大切なものなんてわずかしかない
あれ? 歌で聴くのと違ってマジックがない。これは買って聴くしかないですね。だって、この部分は本当に泣ける。人生の真実に触れてる気がしたよ。私はその大切な物を持ってるんだろうか? まだ持っていないんだろうか? そう言えば、この曲は意識的にダサくしてる部分があるよね。発注段階でカッコよくし過ぎないでという指示がconnieさんからあったのか? 気になる。だって「メーターが上がる」って昭和の酔っぱらったオヤジ用語だよw 令和だからあえて入れたのか。あと元日発売の Kaedeちゃんのアルバムからの先行MV、堀込泰行作詞・作曲『花束』聴いておきましょう。
でんぱ組.inc はそうですね。今年は曲的には。。。いや曲はいい。でも音が。もふくちゃんと connieさんの二人には「音像」教室を開いてあげたい。Negicco は音作れる人に依頼してるけど。でんぱは。。。そろそろ厳しくなるよ。でも地方も含めてホールツアーしてるのは本当に立派。頑張って欲しい。(後半に続く)
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