ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

いくつか映画を観たよ。

 

 

 

映画をいくつか観たので、少し感想を書きます。NETFLIX に入ってたときは、デヴィット・フィンチャーのドラマを楽しく観ていました。映画『The Killer』が現在公開中です。これヒットマンが主人公の映画なんです。しかも平常心でいるために The Smiths の曲を聴く殺し屋です。

 

The Smiths って繊細な人が聴いてるイメージがあるじゃないですか? 繊細ぶりたい奴かもしれないけど。この男はどうなんでしょう? マンガ『クライングフリーマン』的な話なのか? いや観たんですよ。退屈もしなかった。でもよくわからない。ストーリーはシンプルだけど。殺し屋の世界の理屈は、理解不能って感じなのか?

 

 

先週、ホテルの移動日に、チェックインまでかなり時間があったんです。で映画館行ったら、観たい音楽映画が2本あって、両方とも3時間近くあった。で上映時間が近いこの映画を観ました。岩井俊二監督『キリエのうた』です。これね、なんとなく嫌な予感がしたんです。理由はわからない。でも始まってすぐに思いました。やっぱり岩井俊二監督の映画は観ないといけないなって。

 

だから前半は良かったと思うんです。でも後になるほど、よくわからない。ASOBOiSM『だるがらみ』ってこの映画に関係ない曲があるんですけど「だるがらみってなに?」「それって振られないの?」とか思ってた。ああこういう感じか。まあそれはいい。監督が海のシーンで終わる予定だったとどこかで言ってました。なるほど。日本映画的盛り上がりを求められたわけだ。そういうのやめた方がいいよ。映画わからない人が口出すと碌なことない。

 

 

 

でこの映画は音楽映画なので、サウンドの話をしないといけません。最初の方、すごいんです。小林武史さんが音響さんの手配とかしたんですかね。空間音響、素晴らしかった。あれだけで十分楽しめた感じはある。どかーんって感じでしたよ。ただ、楽器がシンプルなうちはいいんだけど、後半に行くにつれて、楽器が増えていく。そうなると難易度は一気に上がります。最初のインパクトから落ちていく。海でフィールドレコーディング的に、独唱するラストの方が良かったのでは?

 

 

ここでちょっと音響の話をします。よく私は「空間音響」とか「立体音響」とか書いています。「立体音響」というのは、スピーカーが何台もあって、視聴者を取り囲むようにスピーカーが配置されている。でスピーカーごとに音が割り振られていて、たとえば映画館のように、バイクが右から左に走るとすると右のスピーカーから左のスピーカーへ音が移動していくように感じられる。簡単に言えばそんな感じです。

 

現在、京都で恒例の視聴覚アートイベントが開催中です。そこで立体音響を堪能しました。立体音響はスピーカーに音が割り振られているので、聴く位置によってサウンドが変わります。左からピアノの音が聴こえてる場合、左のスピーカーに近づくほど、ピアノの音が大きくなる。そんな感じです。そして面白いことにスピーカーが向けられた内側から出て、少し離れた場所で全体のサウンドを聴きました。そのサウンドが一番心地よかった。これは腕のいい音響さんがサウンドデザインされたからこそでしょう。

 

一方、映画やライブなどで、正面からのサウンドだけで、空間全体をひたすサウンドを経験できることがあります。これが「空間音響」です。私はこれが大好物です。『キリエのうた』で体験できます。ぜひ。

 

 

 

これも観ました。正義の戦争の欺瞞を暴く映画です。正直ストーリー展開、もう少し考えても良かった気はする。でもあの原爆投下のシーンだけで、観る価値があると思う。めっちゃ不快感があるんだけど、ホラー映画的になのか? あのシーンがやたら印象に残る。上の予告で出てくるスペースシップが、地面をスキャンする。これがでた瞬間にジェノサイドが行われることがわかる。そして原爆投下。どかーん。3回あったかな。サウンドもすごかった。